結婚相談所では婚前交渉はなぜ禁止なの？セックス禁止の理由とルール

多くの結婚相談所では婚前交渉（セックス）が禁止されています。

「体の相性も大事なのに、なぜ？」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、このルールには活動する会員の安心と信頼関係を守るための理由があります。
特に女性が安心して婚活できる環境を整えるうえで、重要なルールといえるでしょう。

この記事では、婚前交渉が禁止されている理由や違反した場合のリスク、お相手との相性を確かめる別の方法について、わかりやすく解説します。

結婚相談所では「婚前交渉禁止」が原則

結婚相談所では、基本的に婚前交渉（セックス）は禁止されています。

たとえば、日本最大級の結婚相談所ネットワーク「IBJ」では、交際中に体の関係を持つことや宿泊・同棲など、結婚や婚約と同等と見なされる行為があった場合、それを「成婚」とみなし、成婚退会の手続きを行う決まりがあります。

実際に結婚や婚約の意思があるかどうかにかかわらず、交際中に旅行や外泊をした時点で成婚扱いになるのです。
IBJをはじめとする多くの結婚相談所では、トラブルや誤解を防ぐために婚前交渉をルールとして禁止しています。

ただし、ここで重要なのは、禁止されているのは「結婚前」ではなく「成婚前」であるということ。
結婚相談所における成婚とは、結婚の意思が固まり、相談所を退会する段階を指します。
つまり、婚前交渉の禁止は交際中のルールであり、成婚後まで適用されるわけではありません。

まずはお相手との信頼関係を築き、安心できる関係へと進むこと。
それが結婚相談所における婚活の基本です。

結婚相談所の健全な環境を守るために必要なルール

結婚相談所で婚前交渉が禁止されている最も大きな理由は、「体目的で入会する人を排除するため」です。
もし自由に体の関係を持てる環境であれば、真剣な交際を装って関係を結んだ後、一方的に別れを告げるようなトラブルが発生しやすくなります。
複数のお相手と関係を持ちながら、「真面目な交際だった」と言い逃れることもできてしまうのです。

とくに女性にとっては、強引な関係の強要や望まない妊娠といったリスクがあり、被害を防ぐためにもルールの明確化が必要です。
もしそのような会員が増えれば、結婚相談所の信頼は一気に損なわれてしまいます。
このルールは、女性を守るためだけでなく、結婚相談所の健全な環境を保つためにも不可欠なのです。

結婚相談所は婚前交渉なしで結婚相手を決める場所

結婚相談所の多くが婚前交渉を禁止しています。
先述したように、特に女性が安心して婚活を進められるようにするための大切なルールです。

一方で、「体の相性がわからないまま結婚なんて…」と戸惑う人も少なくありません。
しかし、婚前交渉がないと結婚を決められない人には、結婚相談所はあまり向いていないかもしれません。

結婚相談所では、体の関係よりも、価値観や性格、信頼関係といった結婚生活の基盤となる部分を重視してお相手を選びます。
体の相性を含めた確認は、成婚退会後から入籍までの期間で行うのが適切です。

婚前交渉とみなされる意外なケースも

婚前交渉と聞くと「性交渉」のみをイメージしがちですが、実際には過度なスキンシップも対象となる場合があります。

仮交際の段階では、複数人とデートが可能なため、スキンシップは控えめにし、手をつなぐ程度の健全な接触にとどめることが望ましいです。
真剣交際に進んでからも、お相手の気持ちを尊重した行動を心がけましょう。

ホテルに誘うだけでも処分の対象に

実際に、交際中の女性をホテルに誘った男性が女性から結婚相談所に報告され、交際終了・厳重注意となったケースがあります。

たとえ行為に至らなかったとしても、「婚前交渉の意図があった」と判断されればペナルティの対象になる可能性があります。
そのような行動を取ること自体が、お相手からの信頼を大きく損なう行為です。

執拗な誘いは結婚相談所に相談しよう

結婚相談所は安心して真剣交際できる環境を提供する場所です。
お相手の気持ちを無視して何度も誘ってきたり、不快に思うような言動が続いた場合は、我慢せずに担当の婚活カウンセラーへ相談しましょう。

必要に応じて事実確認が行われ、お相手側の結婚相談所へ報告されたり、注意・退会などの対応がとられることもあります。

自分の身を守るためにも、ルール確認を

「知らなかった」「つい流れで」では済まされないのが結婚相談所のルールです。
違反してしまえば、大切な出会いを失い、結婚のチャンスも遠のいてしまいます。

安心して婚活を進めるためにも、事前にルールを確認し、お相手の信頼を得られる行動を心がけましょう。
それが、後悔のない結婚への第一歩になります。

バレなければOK？婚前交渉に潜むリスクとは

「バレなければ大丈夫」「お互いが合意していれば問題ない」。
そんな風に考えて婚前交渉に至るカップルも少なからずいるのも事実です。

しかし、トラブルが起きた際などに結婚相談所に発覚すれば、ルール違反として厳しい対応を受ける可能性があります。
多くの結婚相談所では、婚前交渉が確認されると成婚扱いでの退会処分となり、成婚料の支払いが必要になります。

さらに、ルール違反と判断された場合は違約金が発生することもあります。
所属している結婚相談所が業界団体に加盟している場合、他の加盟相談所からの入会も拒否されるリスクがあるため、今後の婚活に大きな支障をきたす可能性も否定できません。

たとえそのまま結婚に至ったとしても、違約金などで出費が増えれば、結婚生活のスタートに影響が出ることもあるでしょう。
また、結婚相談所に知られなかったとしても、「ルールを破った」という後ろめたさが残ることもあります。

そのまま結婚して、本当に心から幸せだと感じられるでしょうか。
そのリスクを背負ってまで、婚前交渉をする価値があるのか、一度立ち止まって考えてみることが大切です。

婚前交渉を迫られたらどうする？

結婚相談所での交際が進む中で、恋愛感情が高まり、つい雰囲気に流されそうになる場面もあるかもしれません。
好意を寄せている相手から誘われたら、戸惑ってしまうのも無理はありません。
しかし、そんな時にとるべき行動は明確です。

結婚相談所のルールを理由にはっきり断る

まずは、自分が所属している結婚相談所では婚前交渉が禁止されていることを伝え、丁寧にお断りしましょう。
多くの相談所では、仮交際・真剣交際中ともに、手をつなぐ・軽いハグ程度までは許容範囲とされますが、キス以上のスキンシップや性的な関係はNGとしている場合がほとんどです。

ルールを破れば、誘った側も応じた側もリスクを背負うことになります。
誠実な交際を続けるためにも、毅然とした対応が大切です。

罰則の可能性を伝えて理解を促す

お相手が相談所のルールをあまり把握していないようであれば、違反した場合のペナルティやルールの概要を説明してあげると、無用な誤解を避けられます。

実際に婚前交渉が発覚すれば、退会処分や成婚料の支払い、違約金が発生することもあります。
「二人とも不利益を被ることになる」と伝えれば、お相手も冷静になりやすいでしょう。

成婚扱いになってしまうリスクも伝える

結婚相談所によっては、婚前交渉があったと判断された時点で成婚とみなされ、退会手続きが必要になるルールがあります。
もし結婚の意思が固まっていない段階で成婚扱いとなれば、本当に納得できるお相手と出会う前に活動を終えざるを得なくなる可能性もあります。

性交渉だけでなく、「泊まりを伴う外出」や「結婚の口約束」なども成婚と見なされるケースがあるため、お相手にもそのリスクをしっかり伝えておきましょう。

婚前交渉はどこまでOK？ルールは相談所によって違う

婚前交渉といえば、基本的には「体の関係」を指しますが、「どこまでがOKで、どこからがNGか」という線引きは、結婚相談所ごとに異なっているのが現状です。
ルールを明確にホームページで公開している相談所もあれば、細かくは触れていないところもあります。

また、方針としてはNGでも、担当の婚活カウンセラーによっては黙認しているケースもないとは言い切れません。
入会時にはルールの説明がありますが、気になる点は自分でも確認しておくことが大切です。

仮交際と真剣交際、それぞれのルール

結婚相談所での交際には、大きく分けて「仮交際」と「真剣交際」の2段階があります。

仮交際

まだお相手を見極めている段階。
他のお相手とお見合いや仮交際を同時進行で進めることも可能です。

真剣交際

この人と結婚を前提に交際していくと決めた段階。
他の人との仮交際や相談所での紹介はストップされ、お相手と1対1の交際になります。

仮交際中は、スキンシップは基本NGとされているケースが多く、特に他にも交際中の相手がいる場合は、スキンシップ自体が不信感につながりかねません。
女性にとっては、まだ関係が浅い段階での接触が「怖い」と感じられることもあります。

真剣交際中でも注意が必要

真剣交際に進めば、手をつなぐ、キスといったある程度のスキンシップは許容されている結婚相談所も多くあります。
ただし、婚前交渉は引き続き禁止です。
キスをきっかけにそれ以上の関係に発展しやすいからこそ、慎重な対応が求められます。

また、「外泊」や「宿泊を伴う旅行」も婚前交渉と同等にみなされることがあるため、十分な注意が必要です。
たとえ実際に行為がなかったとしても、宿泊をしたという事実だけで成婚扱いと判断されるケースもあります。
たとえば、IBJに加盟する相談所では、その点が明記されており、宿泊＝婚前交渉とみなされるため、成婚退会となる可能性があるのです。

タイミングを間違えなければ、問題はない

婚前交渉そのものが絶対に悪いわけではなく、問題は「タイミング」にあります。
成婚退会後であれば、結婚までの間に体の相性を確認することも自由です。

お互いを大切に思う気持ちがあれば、ルールを守りながらでも関係を深めていくことは可能です。
焦らず、正しいステップを踏むことが、後悔のない結婚につながります。

婚前交渉は本当にバレるの？

「バレなければ大丈夫」と考える方もいるかもしれませんが、婚前交渉は意外なきっかけで発覚する可能性があります。
たとえば、どちらかがうっかり相談所に話してしまったり、交際がこじれた際にトラブルとして発覚したりするケースは少なくありません。

一度バレてしまえば、成婚扱いや退会、違約金などのペナルティが発生する可能性もあります。
つまり、「絶対にバレない」という保証はどこにもないのです。

婚前交渉なしで相性をはかる方法とは

結婚相談所では婚前交渉が禁止されているケースが多く、「体の相性がわからないまま結婚して大丈夫だろうか…」と不安になる方もいるでしょう。

しかし、体の関係だけが相性の判断材料ではありません。
ここでは、婚前交渉をせずに相性を確かめる方法をご紹介します。

一緒にいるときに「安心」できるか

結婚生活において大切なのは、ドキドキよりも「安心感」です。
一緒にいてホッとできるお相手かどうかは、体の相性にも直結するものです。

いくら好意があっても、そばにいるだけでずっと緊張してしまうようなお相手とは、長く一緒にいるのは疲れてしまうものです。
言葉では説明できない「感覚的な安心感」は、ぜひ大切にしてください。

手をつなぐだけで感じる相性

人と手をつないだとき、「なんだかしっくりくる」「ちょっと違和感がある」といった感覚を持ったことは誰にでも一度はあると思います。

手のひらはとても敏感で、触れたときの温度や湿度、力加減などから、自然と「合う」「合わない」を感じ取ります。
もし手をつないだときに心地よく、もっと触れていたいと思えるなら、相性が良いサインと言えるでしょう。

逆に「なんとなく落ち着かない」と感じるようであれば、慎重に考えたほうが良いかもしれません。

ハグで伝わるぬくもりと相性

愛情のこもったハグは、心を満たしてくれる行為です。
お相手の体温や包容力、匂いなどは、体の相性を確かめる大切なヒントになります。

「温もりが心地よい」「ずっとこの腕の中にいたい」と感じられるなら、きっと相性は悪くありません。
婚前交渉ができない今だからこそ、ハグで癒やし合い、安心できる関係性を築くことが大切です。

「ものの扱い方」で人間性を見る

体の関係に表れる本質は、日常のちょっとした行動にも現れます。
たとえば、物を大切に扱う人は、人にも思いやりを持って接する傾向があります。

逆に「すぐ捨てる」「乱暴に扱う」「使い捨てを好む」などの行動が見られる場合、その人の本質にも注意が必要です。
あなたのことも「都合のいい存在」として見ている可能性もあるため、日常のふるまいをしっかり観察しておきましょう。

不安なときは婚活カウンセラーに相談を

「体の関係がないと、相手の本音が分からない」と悩むこともあるかもしれません。
そんなときは、担当の婚活カウンセラーに相談することをおすすめします。

結婚相談所では、交際の進捗に合わせて婚活カウンセラーが面談やアドバイスを行い、二人の気持ちのすれ違いを防ぎます。
お相手の相談所とも連携しながら、見えない部分を丁寧にサポートしてくれるので、一人で抱え込まず相談することが婚活成功の鍵です。

成婚後に破局することはある？

婚前交渉ができないことへの不安のひとつに、「成婚退会したあとに関係を持って、もし破局したらどうしよう…」という心配もあるかもしれません。

たしかに、成婚後に破局するケースはゼロではありません。
しかし、結婚相談所は成婚だけがゴールではなく、幸せな結婚までをサポートする場所です。

交際中から婚活カウンセラーが二人の状況を見守り、必要なフォローを行っているため、通常の恋愛に比べても破局するリスクは低いといえます。

不安があるときこそ、婚活カウンセラーをフルに活用してください。
そのためのサポート体制が整っているのが、結婚相談所の大きな魅力です。

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今回は結婚相談所がなぜ婚前交渉を禁止しているのかについて解説してきました。
結婚相談所が婚前交渉を禁止しているのは、女性の安心と信頼できる出会いを守るため、そして業界全体の健全な環境を維持するためです。

最初は戸惑うかもしれませんが、このルールは自身を守るためでもあり、誠実なお相手と出会うために必要なステップでもあります。
実際に、婚前交渉のルールをしっかり守りながら、素敵なパートナーと出会い、幸せな結婚を手にした方はたくさんいます。

大切なのは、焦らずポイントを押さえて進めることです。
結婚相談所のシステムとサポートを上手に活用して、自分らしく、安心して進められる婚活をはじめましょう。

結婚相談所ハッピーブライダルでは、会員様一人一人に担当の婚活カウンセラーがきめ細やかなサポートを行っているため安心して活動いただけます。
自分だけで婚活を進める自信がない人や、初めて婚活するという人も、すぐに相談をして解決していくことができ、婚活の不安や難しさを軽減できます。

また、結婚相談所ハッピーブライダルがどんな結婚相談所か事前に知っていただくために、正式入会前に試していただける「お試し会員コース」もあり、自分にあった相談所かどうかを事前に確認できるので安心です。気になる方はぜひ一度ご相談ください。